フォルクスワーゲン"up!"に100kmくらい乗ってみたけど乗れば乗るほどゴルフの良さに気づく
決して安かろう悪かろうではないですが。
フォルクスワーゲンup!とは
150万円台から買えるドイツ車。
1リッターの3気筒エンジンに、
クラッチ操作が自動化されたMTのような、
ASGとの組み合わせという、変化球ワーゲン車。
100kmほど走ってきました
訳あって車をディーラーに預けることになり。
代車が選べるとの事だったので、せっかくなのでup!を選択。
都内⇔埼玉のレイクタウンの往復して約100km走りました。
自分+嫁+娘(infant)で乗った時の感想をまとめておきます。
実はup!に乗るのは初めてではなかったのですが、
ゴルフに乗り始めて、良くも悪くもゴルフとの違いから
up!のレビューをしてみます。
5速ASGのPros/Cons
ASGは楽しい。
良くも悪くも楽しい。
1リッターエンジンは必要十分な印象があって、
高速でも問題ないくらいのポテンシャルを
持っているような感じがした。
ただ、(やっぱり)5速ASGはやっぱりクセがある
ギアをDに入れておくと、自動でギアを切り替えてくれるんだけど、
意図しないギアに入ったりするのがちょっと嫌だった。
ASGはデュアルクラッチではなくシーケンシャルで、
ギアが変わるときに一瞬トルクが抜けるような感じがあるが、
意図せずトルクが抜けるとちょっと焦る。
加速しようと思って、キックダウン判定されるかされないかの
微妙なラインのアクセルの踏み方をすると、積極的にギアを変えて
回転数を稼ごうとする。
そうすると、一瞬トルクが抜けて、クラッチが繋がって
やっと加速し始める。ちょっとモヤモヤ。
いざ!という時に加速できないのはちょっと怖いですね。
むしろMT設定が欲しくなる
かと言って、マニュアルモードにしても不満は残る。
渋滞時のノロノロ運転は本当にストレスが溜まった。
低速ギア時に、(もちろんだけど)アクセルを踏むと
すごい加速してしまうし、離すとすごいエンジンブレーキが発生する。
ここまで来ると、半クラしたい衝動にかられる。
逆に言えば、慣れればアクセルだけでノロノロ運転を
できるのかな。(神がかったアクセルワークができれば)
恐怖のR
AGSはクリープ現象がない。
MTベースであることを考えると、至極普通な仕様だ。
ただ、後退時もクリープ現象がない。
これはちょっと困りもので、バックで駐車したいときに、
ゆっくりバックしたいのに、これが難しい。
ちょっと踏むと、結構スピードが出て、
かと言ってアクセルを離すと、エンジンブレーキがかかって
すごいモヤモヤする。
とはいえ
軽快に加速して、モリモリ唸るエンジンは実に楽しい。
1リッターでも、1トンを切る軽いボデーならではのキビキビ感。
ギアを変えた時やアクセルを踏んだ時のエンジン音のレスポンスが
すっごく気持ちいい。
乗り心地
流石ドイツ車。
高速走行時の安定性は、それなりにあります。
ただ、非常にソフトな乗り心地は低速時などにネガに感じることも。
ソフトすぎるかな
下道で走っていて、段差とかを超えると、揺れの減衰が悪いように感じます。
タイヤも分厚く、サスのストロークも非常にあるので、
もう少しカチッとしてもいいのかなと思う。
Volkswagen [New] cross up! Debut!
ただ、SUVテイストをプラスしたcross up!は
更に車高が高くなっている。
ホイールも16インチになってて、薄いタイヤを履いているが、
これまたソフト感が増してないか心配になる。
一昔前のLupo GTIみたいなグレードが欲しいところだ。
装備など
想像以上の狭さ
まずはなんといっても、車内空間。
思った以上に狭い。
ラゲッジスペースもちょっと狭かった。
ベビーカー(AirBuggy)がギリギリ入るレベル。
逆にベビーカーを入れてしまうと、他に何も入れられない。
このセグメントは、これがデフォルトなんだろうなぁ。
やっぱり、色々な部分でコストカットされてる感
(初期のup!だったためか)助手席側のパワーウィンドウの
スイッチは、運転席側になく、助手席側の窓を開けるには、
助手席側に手をのばす必要があったり。
困ったのが、後席に室内灯がなかったこと。
夜道で、嫁が後席でガサゴソやってて、騒がしいなと思ったら、
「娘の靴下が脱げた!」とのこと。ただ、室内灯がなく、
なかなか靴下が見当たらない、みたいなことがあった。
あって当然でしょみたいな機能のカットは非常に潔いが、
やっぱり困る時が来るのね。
やっぱりゴルフはすごいね
加速もスムーズだし、揺れないし、まっすぐ走るし、よく止まるし。
ゴルフはやっぱり神なんだと実感した。
逆に一旦ゴルフに乗ってしまうと、次に乗る車の選択には
すごい困ると思う(他人事)